『「放射能は怖い」のウソ』を読みました。

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図書館でまたもや興味深い本を借りてきました。

 

この本によると、最近の研究では、1時間あたり10mSVまでの被爆は全く問題ないどころか健康に良い、ということでした。

 

放射能が怖いものと世間に知れ渡るようになった要因はチェルノブイリ事故等色々とありますが、そもそものきっかけは、80年前に遺伝学者がショウジョウバエ放射線を当てて異常がないか実験をしたところ、二代目、三代目と奇形等の異常が出たことに起因しています。

その後の研究で、DNAは修復活動をすること、また研究対象であったショウジョウバエ精子は修復活動をしない、とても珍しい生物だったことが判明しました。

 

気になるDNAの修復レベルですが、著者によると、

モーリス・チュアビーナの研究では、10mSV/hならどんなに細胞を傷つけても完全に修復され、
ヴィレンチック博士の研究では、DNA修復の限界は6SV/hだと発表されています。

 

ちなみに、福島原発の爆発で最大1mSV/h、2011年8月現在(著書の発行が2011年8月です)の福島県内の避難地域で1.3μSV/h、東京都は0.06μSV/hです。

※1SV=1000mSV,  1mSV=1000μSV


この両氏の研究を信用するかは個人の裁量とは思いますが、少なくとも日本・福島においてはかなりの低線量なので問題ないような印象を受けました。

 

また、日本政府は年間20mSV以上は危険とし、それに対し「基準値が高すぎる」と反対している勢力もありますが、
ブラジルやインドのある地域の自然放射線量は年間10mSV、中国陽江は年間6mSVで、これらの地域の癌発生率はその他の地域と変わらないそうです。

 

福島県内の避難地域の1.3μSV/hを年換算してみると11mSVで、ブラジルやインドと同等レベルでした。

 

Wikipediaを参考に批判的な意見にも目を通しましたが、私としては、
現在の、放射能は徹底的に排除すべきであるという意見の拠り所となる説であるLNT仮説(=放射線はすべて、どんな低い線量でも生物に対して障害作用をもち、どのような量でも生物学的に有害でプラスの効果がなく、有害な効果が量と共に増大するとするしきい値なしの直線モデル)を立証するのは難しいのではないかと感じました。

 

>参考


・LNT(しきい値なし直線)仮説について ― 放射線安全研究センター ―

・LNT理論に関する論争 ― 放射線安全研究センター ―

トーマス・D・ラッキー博士の研究でも、カリウムの中でもベータ線を放出するカリウム40のみを体内から排除する動物実験を行ったところ、細胞の活動が停止した、という結果が出ているようです。

つまるところ、放射能は生物にとって必須の物質であるということらしいです。

上記の実験はやや無理矢理な感じもしますが、「どんな低い線量でも有害」とするこのLNT仮説は体内で常に行われている内部被曝を無視しているように思います。

 

また、上記の意見の他にも例えば、日本ではラジウムラドン温泉など、昔から湯治で親しまれている温泉が各地にあります。
これは個人的な直感ですが、昔の人の慣習(自身の身体で実際に体感して、さらに時間に淘汰されてきたもの)ほど、信じられるものはないのではないかと感じています。

 

著者の服部先生が電力会社に勤めており、放射線ホルミシスの理事であることは事実で、一歩引いた見方をするのが妥当とも思いますが、

ひとつの主張に対して賛否どちらの意見も上がるのは当然で、どちらの意見も知った上で、自分で自分の意見を決定できるのが理想的だと思います。


そのような観点からすると、放射能に肯定的な意見に一般人がアクセスしにくいのは問題だなと感じました。

 

・自然放射線は有益? :放射線診療への疑問にお答えします

 

また、こちらの記事は割とニュートラルな意見を述べている記事です。
(ネットにはこういう常識から外れた理論をトンデモ論・疑似科学とハナから否定する文章ばかりなので、貴重です。)


難しいなあと思いながらすべて読んでみましたが、結局のところ、科学的データは切り取り方によって如何様にも取ることができる、としか思えませんでした。


私は専門家ではないので何とも言えないのですが、喫煙か非喫煙かで比較している時点で、そんなに大したことじゃないような気もしました…。

 

そんなデータの殴り合いよりも、2011年当時の福島の避難地域でもインドやブラジルの放射線量と大差ないという事実の方が、将来田舎に移住すると心に決めている私にとっては衝撃だったのです。

 

福島・茨城はかなり魅力的な場所ですが、放射能汚染を懸念して、移住候補地から外していました。

また、観光地としても素晴らしい地域だと思うのですが、これも放射能汚染を気にして避けていました。

もちろん、福島県産の野菜や海産物も、同じ理由で避けていました。

 

もう避ける理由がなくなり、心がすっきりしました😊

インドやブラジルに移住するようなもんだと思えば、大して気にならないでしょう。

 

※今回記事にはあまり取り上げませんでしたが、本書では放射能ホルミシスという、低線量の放射能は健康や美容に良いという理論も支持されています。

 

本書で放射能を含む温泉にも言及していましたが、ラジウム鉱石として知られる姫川薬石を購入してみました。

 

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姫川に住まわれている方が実際に拾って出品しているようで、1000円程度で青海薬石、御影石との詰め合わせを購入してみました。

 

ラジウム鉱石とは言えど、放射線量は微量ですしプラセボも出てきてしまうと思うので何とも言えませんが、お風呂に入れてみたり、飲水に入れてみたりしようかな…😊

 

化学添加物満載のスナック菓子などに石をかざすと浄化され、味がしなくなる、と書いているブログなんかもあったり…🤣

さすがに嘘でしょ〜!と思いながら、実験好きとしては色々と自分で試してみたくなるのです。笑

 

 

 

※私はこの方の理論を支持しますが、反対の意見も多々ありますので、無闇に信じるのではなく、ご自身で色々と調べてみる姿勢が大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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